しずく搾りとは?

しずく搾りとは?

プレミアムシリーズ しずく酒

8年の歳月を経て、鑑評会にのみ醸造されてきた幻の「しずく酒」を商品化。シルクのような口当たり、なめらかな喉越し、華やかな香りの特別醸造品です。

しずく搾りとは?

全国新酒鑑評会で金賞を獲得する銘酒の多くに採用されている製法のひとつに、「しずく搾り」と呼ばれる極めて希少で高度な技術があります。これは、熟練した蔵人が惜しみない手間と時間を費やすからこそ実現できる方法であり、その繊細な造りから生まれる雑味のない澄んだ味わいは、国内外の品評会や高級酒の世界で高く評価され続けています。
「しずく搾り」とは、日本酒造りにおける「搾り」(上槽)工程の中でも、最も丁寧で特殊なやり方のひとつです。一般的には圧搾機を用いてもろみに圧力をかけて酒と酒粕を分けますが、この方法ではあえて機械の力を一切借りません。もろみを詰めた酒袋をタンクの上に吊るし、重力のみに任せて自然に滴り落ちる雫だけをゆっくりと集めていくのです。その過程は極めて非効率で、得られる量もわずかに限られますが、その一滴一滴には他では得られない透明感と気品が宿ります。圧力をかけないことで雑味や渋みが抑えられ、口に含んだ瞬間に広がるのは、純粋で洗練された香味と、極めてなめらかな喉ごし。まさに「究極の搾り」と称される所以です。


7 件の商品

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しずく搾りの定義

「しずく搾り」とは、日本酒の製造における最も繊細で伝統的な搾りの手法のひとつを指す言葉です。法律や国の「清酒の製法品質表示基準」によって公式に定義されたものではありませんが、酒造業界においては長年の慣習と技術の蓄積によって明確に位置づけられてきました。具体的には発酵を終えたもろみを酒袋(さかぶくろ)に入れその袋を槽や容器の上に静かに吊るし、いかなる圧力も加えず、もろみ自体の重みだけで自然に滴り落ちる酒の雫を丁寧に集める製法を指します。こうして得られる酒は極めて少量で、透明感のある風味と澄んだ味わいを備えることから、希少性の高い特別な日本酒として珍重されます。そのため「雫酒(しずくざけ)」や「雫取り(しずくどり)」とも呼ばれ、また酒袋を吊るす工程に由来して「袋吊り(ふくろつり)」という別名でも知られています。

しずく搾りの特徴

もろみの中に含まれる雑味や余分な成分が混ざらないため、しずく搾りでは極めて澄み切った味わいが得られます。透明感と繊細さを兼ね備えた酒質は、他の搾り方では再現できない特別な魅力があります。 自然の重力に任せてゆっくり滴らせるため、搾り終えるまでに通常の数時間の工程が数日間に及ぶこともあります。また、得られる酒の量も非常に少なく、機械搾りに比べて歩留まりは格段に低くなります。この効率の悪さが、しずく搾り酒の希少性を高め、価格の上昇にもつながっています。 しずく搾りは手間とコストがかかるため、通常の製品にはほとんど用いられません。主に大吟醸酒の上位ランクや、全国新酒鑑評会に出品される特別な酒に採用され、まさに「究極の造り」を目指す蔵元が選ぶ最高峰の搾り方です。 「中取り」が機械搾りの中で酒質の良い中盤部分を選び取るのに対し、しずく搾りは圧力をかけず自然に落ちる雫だけを集めます。つまり、中取りが“搾りの中での最良部分”を指すのに対し、しずく搾りは搾り方そのものにこだわり、究極の透明感と純度を追求する贅沢な製法なのです。