「本来であれば、酒蔵は活気に満ち溢れ、酒造りの最盛期を迎えているはずでした。150年来、蒸米のない冬は一度もありません。静かな冷蔵庫内で割れた酒瓶を手に取った時、込み上げてくる感情を表す言葉が見つかりませんでした。
能登半島地震で失ったものや出来なくなったことは確かに多くあります。ですが、残されたもの、出来ることに目を向けていきたいと思います。
震災後、本当にたくさんの方からの温かいお心寄せをいただき、大きな励ましをいただきました。「能登を醸す」は、私たちが大切にしている経営理念です。一同心を合わせ互いに手を取り合い、この能登の地を必ず復興させていきます。能登の米、能登の水で醸す能登日本酒が、皆様のお心を和らげ励ますことを願っています。」
生産者様からのメッセージ |
石川県能登町「数馬酒造」数馬 嘉一郎さん
能登の復興と歩む。 |
NOTO 純米大吟醸 プロトタイプ 2025新酒
能登を醸す、新たな挑戦。
1月1日の能登半島地震で甚大な被害を受けた数馬酒造様は、一歩ずつ復旧作業を進め、多くの皆さまからの温かな応援と地域や生産者様の支え、前を向く蔵の皆様の多大なる努力により、10月に酒造りが再開されるまでに至りました。
復興への道のりはなお続きますが、このお酒には、能登の底力と諦めない想いが込められています。 皆さまの応援が、能登とともに歩む大きな力となります。
NOTO プロトタイプとは
名前のなかった新しい酒米。
石川県が11年の研究歳月をかけて生み出した、新しい希少酒米「百万石乃白(ひゃくまんごくのしろ)」を使用。
酒米の名前が決まっていなかった2018年より、弊社ではいち早く試験醸造を開始しました。
2024年は地震の影響により醸造が叶いませんでした。地震から約1年。ここまで来られたこと自体が奇跡のように感じられます。
NOTO プロトタイプの味わい
りんご、爽やかなグリーンの香り。軽快ジューシー辛口。
りんごや若草のようなフレッシュでグリーンの香りが広がり、心地よい清涼感を与えます。
能登の新鮮な魚との相性は抜群。まるで海のさわやかな風を感じるように、心地よく飲み干したくなる一杯です。
Customer Comments |
飲んだ方々のご感想
「香りがよく、スッキリしているので、ずっと飲んでいられる」
「口当たりがとても軽く驚いた」
「ドライで食事と合わせやすく、最高の和食のお供」
「新しい酒米というのが気になり購入。毎年発売を楽しみにしている酒の一つです」
「刺身の晩酌用に、冷蔵庫に常備しています」
#能登を届ける これまでの軌跡
2024年1月。能登半島地震による深刻な被害。酒造りが完全にストップ、呆然とした日々。
2024年元日、これまでに経験したことのない揺れと津波が能登半島を襲いました。弊社パートナーの数馬酒造様、下平鮮魚店様をはじめ、能登地域全体に甚大な被害をもたらしました。
2024年3月 断水が解消。酒米づくりを開始し、酒造り再開への第一歩へ。
蔵の復旧作業が進む中、地震の被害は契約農家の志賀町の裏様の田んぼにも及びました。しかしながら、裏様から「絶対に今年も能登で米を作る」という強い言葉をいただき、被災した田んぼの整備が急ピッチで進められました。このお米が、今年の酒造り再開のための大きな原動力となりました。
2024年9月。能登半島豪雨の新たな困難に直面。
酒米の収穫を間近に控えた9月、能登半島豪雨に見舞われました。酒蔵への被害は最小限だったものの、酒米の一部が被害を受け、醸造計画の変更を余儀なくされました。それでも農家の裏様の懸命な対応によりなんとか醸造の見通しが立ちました。
2024年11〜12月。限られた資源でNOTOの酒造りを再開。
数馬酒造様では修繕作業を続けながら、限られた資源と設備の中で酒造りが再開されました。津波被害により低温用冷蔵庫が使用できず、今季は代替の冷蔵庫で作業を行うことを余儀なくされました。例年とは異なる室温や環境の違いに細心の注意を払いながらの酒造りとなりました。
現在 地震の爪痕が色濃く残る場所と隣り合わせの日常。
酒蔵ではいつもと異なる環境での醸造となり、思い通りの醗酵をせずに発売を断念したお酒もあり、生産量は未だ従来通りには戻っていません。現在も周辺地域では崩れた家屋の解体が進まず、未だ能登地域では多くの方が厳しい状況に置かれています。
能登が誇る日本酒と食をお届けできる喜びを忘れることなく、復興への道のりは続きます。
「出来ることに目をむける」という姿勢で復興への第一歩を踏み出してから約一年、 ここまで来られたこと自体が奇跡のように感じられます。これを支えてくださったのは、皆さまからの心温まる応援です。このお酒が、皆さまの心を和らげる一助となり、能登の力を感じていただけることを願っています。
The Taste |
NOTO 純米大吟醸 プロトタイプ 2025 新酒
能登を醸す、新たな挑戦。
ジューシーな食中酒。
石川県で誕生したばかりの新しい酒米「百万石乃白」使用。りんごや若草を思わせるフレッシュなグリーンの香りが広がり、繊細でドライな味わいが特徴。軽快な酸がふわりと立ちあがり、みずみずしい印象を与えます。
- 味わい : ライト・辛口
- 香り: 林檎、バナナ、草原
- 印象 : ジューシー、みずみずしい、軽快
Food Pairing |
オススメのペアリング
米の甘く上品な香り、すっきりキレのある酒質。均整のとれた味わいは、幅広いペアリングでお楽しみいただけます。ぶりやカニなど、王道の旬の味覚と合わせてお楽しみください。
Chef's Tasting Note |
料理人の評価
スムースでライト、食事に合わせやすく勧めやすい。
後口の酸が程よい締まりとなり、様々な食事とのペアリングを整えてくれます。
Origin |
産地のご紹介
石川 能登 NOTO
日本初の「世界農業遺産」に認定され、豊かな自然に恵まれた能登半島。昔ながらの漁師町で、寒ブリやノドグロなど、季節毎に新鮮な海の幸を楽しむことができます。
Partners |
生産・醸造パートナー
米生産者 裏 貴大
数馬酒造の数馬さんとは、高校の同級生。裏さんは野球部、数馬さんはバスケ部で、学生時代はあまり関わりは無かったそう。今では、契約農家という信頼されるパートナーとして、特別栽培で作る安心安全な酒米を届けています。
醸造責任者 栗間 康弘
自然や生物と触れ合うことが大好きという栗間さん。中学校の探検部で、顧問の先生が東京農大出身だったことから、同学校へ進学。生物と密接に関わり合う日本酒醸造学の奥深さに魅了され、酒造りの道へ。
パートナー酒蔵 数馬酒造
名水あるところに名酒あり。数馬酒造の仕込み水は、能登の山間部から汲みあげる全国トップレベルの超軟水。能登の水と米、食文化に支えられ、能登らしさを追求しています。
Rice & Yeast |
原料米・酵母
石川県産百万石乃白100%
酒米の王様「山田錦」を超えるため石川県が11年かけ開発。
金沢酵母
富山、石川、福井で使われてきたオリジナル酵母。キレの良い吟醸酒に向きます。
The Logo |
ロゴの由来
能登の豊かな里山里海
世界農業遺産にも認定された、豊かな里山里海の風景と、日本海の海の幸に合う味わいを表現しました。
困った時は…
ご不明点はお気軽にお問い合わせください。
E-mail: support@welovesake.com
TEL: 050-6865-0240 FAX: 03-6869-4543
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